５／３（火）
朝、夜具の運び出しもろくに手伝わないペーソスの二人は、大村さんのお宅のバルコニーから淀川の長閑な風景を眺めて、春風に吹かれて心地よさそうです。どうやら、体調は万全かと思ったら、島本さんは熱で火照った顔、岩田さんは声が完全に潰れてガラガラです。まぁ、島本さんの声が出れば、ライブはなんとかなりそうですが……。
モーニングコーヒーを頂きながら、ペーソスから大村さんへ、さらにずうずうしいお願いを持ちかけました。「春一番コンサートで、ギター弾いてもらえませんかね？」と言う岩田さんに、初めは躊躇されていた大村さんですが、私も加勢して説得し、助っ人を引き受けて頂けることになったのです。大村さんは、ラグタイム・ブルースという、ベースラインとコードやリードを一人でいっぺんに弾きこなす、凄いテクニシャンのギタリストです。以前、東京の乃木坂でライブをされたときに拝見したのですが、その技術に、もう、ビックリ！ 岩田さんは、「ま、オレたちはペーソスだから、下手でいいんだよ」という、なんだかワケのわからない自己弁護を繰り返していたのですが、その人とついに協演することになりました。さっそく、お手伝いして頂く曲の練習を居間でしてみます。さすが大村さん、すぐにニュアンスを飲み込んで、かっこいいボトルネック奏法を聞かせてくれました。これは、本番が楽しみだぞ！
昼過ぎ、大村さんに車で送って頂いて、本日のライブ会場、谷町四丁目の「空庭」（http://www11.ocn.ne.jp/~myplan/）へ到着。山内さんという女性が、自宅ビルの最上階と屋上を改造して経営しているカフェで、このオシャレな空間に、昼間からペーソスが登場していいのか!?というカンジなのですが……。
演奏曲
①わたしズルいんです
②独り
③風に揺れている
④ああ連帯保証人
⑤甘えたい
⑥恋人生
⑦女へん
⑧オヤジいらんかぇ～
⑨涙腺歌
⑩霧雨の北沢緑道
ベランダの緑を揺らして入ってくる春風が心地よく、まったり和んだムードでライブが進んでいきました。岩田さんの声が潰れていて、コーラスにならないところも、ご愛敬と許して頂けたようです。私も、つい油断して、『甘えたい』でヴィブラ・スラップを叩くのを忘れてしまい、お客様の失笑を買ってしまいました。申し訳ございません。
この日のライブは、これにて終了。この後は自由時間……というワケにはいきません。毎度おなじみ、週刊大衆「おとなの居酒屋」取材が待っておりました。とりあえず、一旦、ホテルへチェックインして、週刊大衆のＹ氏と待ち合わせ、「ギャラリー土間」主催者のO氏の先達で京橋へ。相変わらず厚着の島本さんは、かなり体調が悪そうですが、これが表稼業なんだから、しっかりしなけりゃなりません。岩田さんと私は、撮影用に取った料理を食べながら、ビールを呑んでいれば良いんですが、島本さんは、メニューを書き写したり、店長さんにインタビューしたり、大変です。一通り取材が済んで、一服したらこれで終わり……じゃありません。今度は、北新地へ移動して、さらにもう一軒の取材を敢行！ 岩田さんも私も、もうすっかり満腹＆酔っぱらいで、良い気分です。岩田さんの風邪は、どうやら快方へ向かっているようですが、島本さんの体調は悪化の一途を辿っております。明日は、いよいよ大舞台。ホンマ大丈夫かいな。 |
