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2005/05/02〜04
「春一番コンサート2005」
疾風怒濤の大阪4番勝負ツアー
その3
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5/4(水)
五月晴れ、絶好の野外ライブ日和です。楽屋で出番を確認したら、9番目でした。だいたい13:30ぐらいの出演だろうと目処をつけて、私は、またしても、OSSUのボーカルさん一座の特設席へおじゃまして、出番までお客さんになることに決めました。いとうたかおさんのステージに、なぎら健壱さんや中川イサトさん、大塚まさじさん、シバさん、有山じゅんじさんなどの大物が大挙出演して、この日ご出演のはずだった高田渡さんへ捧げる『自転車にのって』の大合唱。私も一緒に歌いました。春の日にふさわしい、名曲です。ご本人の歌声で、聞きたかったなぁ。
小坂忠さんのステージを見終えたところで楽屋へ帰ると、島本さんが「のどぬ〜る」の長い綿棒を口に差し込んでいます。「ヤバいよ。本当に声が出ない」という最悪の事態! ツアー最終日の、この大舞台へ向けて、体を休めるどころか、体調が悪化するようなハードスケジュールを重ね続けてきたのだから、当たり前と言えば、当たり前ですが。
8番手の有山じゅんじさんのステージを下手袖のカーテン裏で聞きながら、出番を待ちます。ペーソスと私は、この日のために私が手作り(と言っても色を塗っただけですが)した特製スニーカーでキメています。岩田さんがオレンジ、島本さんが紫、私がピンクで、三人揃うと「PATHOS」と読めるようになっているんですが……どうやらお客様には、ほとんど気付いていただけなかったようですね。大きな会場なのだから、足下まで見えるワケがないですが。でも、まあ、気は心ですよ。
さあ、いよいよ登壇です。昨年は、足がガクガク震えて、視野狭窄になり、何がなんだかわからないうちに持ち時間が終わったのですが、今年は、すっかり落ち着いています。スタッフさんがマイクセッティングをしてくださっている間、会場内をじっくり見回す余裕さえ、ありました。ペーソスの二人も、今年は浮き足だっていません。ただ、声の方が……。
演奏曲
@甘えたい
A独り
Bオヤジいらんかぇ〜
C涙腺歌
D霧雨の北沢緑道
4曲目の『涙腺歌』でザビエル大村さんをお迎えして、ギター2本の協演スタート。曲の途中から、スエイさんがサックスを吹きながら登場し、島本さんのハーモニカとバトルを繰り広げます。「ビミョー」のコーラスが、いつも以上に微妙な感じ。やっぱり岩田さんの声も、ベストコンディションじゃありません。島本さんは、振り絞るようにして出す高音が、完全に限界です。
最後の曲、『霧雨の北沢緑道』を迎えるにあたって、いよいよ島本さんが歌唱不能すれすれ。会場を見渡すと、上手側中程の客席に、大西ユカリさんのお姿が! 不躾ながら、「姐さん、どうかお助けください」とお願いすると、快くお引き受けくださり、なんと「血糖値が高いから〜」と歌ってくださったんです。ユカリ姐さん、せっかくのオフに、お客様としてご来場のところを、無理なお願いをして大変申し訳ございませんでした。またしても、一方的にお世話になってしまいました。このご恩をお返しできるよう、これからもっともっと、頑張ってまいります。
大西ユカリさんの登場で華のあるステージとなり、盛況のうちに終わることが出来ましたが、実は、『涙腺歌』の途中、スエイさんが登場した辺りで、主催者の阿部社長から、「アンタらの持ち時間、とっくに過ぎてまっせ」と耳打ちされていたんです。結局、10分ぐらい時間超過してしまったと思います。スタッフの皆さん、申し訳ございません。でも、気持ち良かったぁ。春一番、最高! 今年で終わりなんて、ダメですよ。来年も、やりましょうよ。そして、また出演させてください!
出番が終わったら、もう怖いものはありません。またしてもOSSUのボーカルさん一座に加わり、お酒呑み呑み、ライブ見て、CD買ってくださった方々にサインして、絹丸ちゃん(OSSUのボーカルさんの娘さんです)と小夏ちゃんとボール遊びして……いつの間にやら夕闇が訪れて、こうしてペーソス2度目の「春一番コンサート」が終了し、疾風怒濤の大阪4番勝負ツアーも無事終えることが出来たのでした。大村さんご夫妻をはじめとする、ツアーを支えてくださった皆さん、本当にありがとうございました。そして、これからもペーソスをよろしくお願い申し上げます。 |
2005/05/09 |
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