2005/05/02〜04
「春一番コンサート2005」
疾風怒濤の大阪4番勝負ツアー
その1

5/2(月)

 大事な本番を控えて風邪をひく。自己管理のきちんとした一流歌手には、ありえないことです。ところが五十路の新人歌手は、ここ一番というときに、近年まれに見る大風邪を引き倒すワケです。しかも、二人ともに。

 昨年、飛躍のきっかけとなった伝統の野外コンサート「春一番」に、今年も呼んで頂くことが出来ました。一ヵ月以上前から、この日を待ちわびていたのに、何で今、狙い撃ったように風邪をひく!?  「スエイさんのが感染ったんだよ」と人のせいにしていますが、前週、シネマアートン「楽音キネマ」出演で、風邪ひきのスエイさんと行動を共にしていたのは、私とて同じこと。私は、実に快調です。「スマイリーは、若いからさぁ」って、私だって初老ですよ。「人のせい」も「歳のせい」も、いけません。……と言ったって、ひいちゃったんだから、しょうがない。今夜はライブのダブルヘッダーですよ。大丈夫かな。

 そんなワケで、早朝の新幹線で待ち合わせると、ペーソス二人揃って、厚手のコートを着て登場。私は、ジャケットさえ暑くて手持ちだというのに、島本さんは、さらに中へフリースとベストまで着込んでいます。冬の八甲田山へ行くんじゃないんですよ! 「もう、寒気しちゃって、ダメ」と言いながら、それでも、大阪に着くと早々に、服部緑地の野外音楽堂へ赴いて、日がな一日太陽の下で「春一番コンサート」2日目を観客として楽しんでいたのだから、風邪が良くなるはずはありません。岩田さんは、陽射しを浴びたら元気が出てきたのか、コートからネルの長袖ボタンダウンまで脱いで、Tシャツ1枚になって酒を呑み出しました。

 BBSでもおなじみ、ィ横浜の鳥ガッちゃん、たなかさん、スモークング・ユウさん、子連れギターさんと娘のこなつちゃんらキーカントーの人たちが、八尾在住のOSSUのボーカルさんご一家や、奈良ののみっさんたち関西勢の皆さんと一緒に、芝生の上にビニールシートをひいて陣取りをしていたので、そこへ上がり込んで、振る舞われるままに焼酎を呑んで……。過去2回ほど共演させて頂いたことのある「長見順トリオ」の出番には、ステージ最前まで行って声援をしました。さあ、そろそろ、風邪を圧して7:50発車の新幹線に乗ってきた最大の目的、「大西ユカリと新世界」だぁ!……と思ったら、本日1回目のライブ会場へ出かけないとならない時間になってしまいました。残念! ユカリ姐さんのステキなお姿、拝見したかったのに。

 島本さんは、一日中、太陽の下で黒コートに身を包んで酒も呑まなかったのに、「どんどん体調が悪くなる」と言って青くなっています。大丈夫かな。新大阪からタクシーに乗って、玉造筋・真田山交差点をちょっと西へ入ったところにある居酒屋「風まかせ 人まかせ」http://www.fanto.org/kazemakase.htmlへ到着。ここが本日第1回目のライブ会場です。店内どんつきにマイクのセッティングをして、19:00からライブスタート。お客様は満員です。いつもの「ペーソスアワー、素晴らしき平成歌謡」のタイトルコールをしたときから、早くも笑い声が起こり、ノリの良さが伝わってきました。こういうお客様を前にすると、俄然張り切るペーソスの二人は、風邪など忘れたかのような熱演でした。

演奏曲
@煩悩
ASEXと嘘と写真
B女へん
Cどーよ
D甘えたい
E独り
F新宿
Gオヤジいらんかぇ〜
H涙腺歌
I霧雨の北沢緑道

SOFT MACHINE LIVE

 ライブ終了早々に、お客様方とコミュニケーションさせて頂く暇もなく、次の会場へ移動です。OSSUのボーカルさんが紹介してくださった、西九条のライブハウス「SOFT MACHINE」
(http://www006.upp.so-net.ne.jp/bar-softmachine/index.html)
目指して、タクシーに乗って東から西へ大阪市内を横断です。OSSUのボーカルさんの奥さんが、「風まかせ 人まかせ」に来てくださっていたので、道案内をして頂きました。

「SOFT MACHINE」は、ビルの2階にあるライブスペース付きのショットバーです。BBSでもおなじみ、みやこさんもご常連だそうで、大阪の音楽好きが集うお店のようです。さあ、今夜2度目のライブ、今度はちょっと仕掛けをして、私がDJを務めるラジオ番組「ペーソストリーム」で、次々とペーソスの曲をかけるという設定でやってみました。

演奏曲
@わたしズルいんです
A独り
B風に揺れている
Cああ連帯保証人
D豆大福
E恋人生
Fああ愛情〜ダメになりそう
G男嫌い
Hオヤジいらんかぇ〜
I甘えたい

 春一番コンサートを見終えた皆さんが来てくださり、またまた満員でした。「新世界」のギタリスト三好ひろあきさんも、ご友人を連れて来てくださいました。皆さん、ありがとうございます。

 ライブ終了後、大阪で活躍するブルースデュオ「三井ぱんと大村はん」のギタリスト・ザビエル大村さんの運転する車で、守口市まで連れて行っていただきました。

 本日の宿は、大村さんのお住まいのマンションにあるゲストルームです。住人が来客を泊める部屋、ということですが、早い話が2DKのマンション1軒を1日使わせて頂けるという、ウイークリー・マンションならぬ、ワンデイ・マンションですね。夜具などはないので、大村さんと奥さんが、あらかじめ運び入れておいてくださいました。お世話をかけます。そういうお世話になるとわかっていながら、手みやげ一つ持って行かないペーソス。いいオッサンが、非常識な! 「だから出世しないんだよね」(by岩田)などと言いながら、夜も更けているのに、大村さん宅へ上がり込み、奥さんに酒肴を用意して頂き、出されたビールを遠慮無くどんどん消費し、「いやぁ、良い1日だった」(by岩田)って、そりゃそうだ。まったく、ずうずうしいことで、大村さんご夫妻、大変申し訳ございませんでした。そして、お世話になりました。ありがとうございました。
その2
2005/05/09
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