ペーソス大阪ライブツアー(2004/9/19〜21)
その3
9/21(火)
 昼過ぎ、生国魂神社近くの「有線ブロードネットワーク」でコメント収録があり、地下鉄谷町線で谷町九丁目まで行く。9月も末だというのに日差しが暑く、駅を出てから10分足らずの道のりで、汗だくになってしまう。付近は下寺町といって、本当にお寺ばかりだ。担当ディレクターのT氏は、春一番コンサートを見た複数の人から別々に「これ気に入ると思うわ」と言ってCDを貰ったりしていたらしく、ペーソスをご存じだった。「そのうち一緒に仕事させてもらうことになるんかなと思ってたら、P-ヴァインさんから話があって、意外に早かったなと思いました」とのこと。春一番コンサートに出して頂いたことは、本当に大きかったなぁ。KUSHITAROのご主人と知り合えたのも、「ハルイチ」のおかげだったし。

 収録は一発でOKとなり、思ったよりも早く済んだ。次の予定は、「RIBIA」主催の三角公園のゲリラライブ。地下鉄千日前線の日本橋の駅まで歩いていって、乗り換えて心斎橋へ行くことにし、また、暑い日差しの下を歩き出した。途中、黒門市場のアーケードに入り、お店を見て歩く。乾物屋さんの店先の「旭ポンズあります」という張り紙に、ペーソスの二人が飛びついた。昨年、「ギャラリー土間」に泊めて頂いたとき、ごちそうになった鍋に添えられていたのがこの「旭ポンズ」で、「これ使ったら、他のポン酢はもう使えないよ」と二人が大絶賛する逸品なのだ。岩田さんは1本、私も1本、島本さんは、ただでさえ荷物が多いのに、4本ぐらい買っている。人へのお土産にするらしいが、重そうだなぁ。

 日本橋までたどり着いたが、結局、タクシーで行くことにした。800円ぐらいだったから、地下鉄4人分と同じくらい。むしろ、「RIBIA」のビルの前まで運んでくれたのだから、安いくらいだ。大阪の地下鉄は、高いですね。初乗り200円ですもの。

 タクシーから三角公園を覗くと、もうスピーカーが立っていて、着々と準備が進んでいる様子。「RIBIA」のオフィスでは、O社長が今日も元気いっぱいに迎えてくれた。「エレベーターに乗り込んで、このビルから出て行くあたりから撮影しましょ。イメージは、ビートルズの映画『LET IT BE』のハイライト、『GET BACK』をアップルビルの屋上でゲリラ演奏するシーンですわ」。

 ついにペーソスもビートルズに近づいたか、などと冗談を言ってはいられません。公園脇の交番からお巡りさんが来て、タイホされるかもしれないのですから。緊張感いっぱいに、撮影カメラマンの方を前にして、公園に向かう。
気分はビートルズ?もちろん宣伝も行います
私のキンキラ衣装が面白いのか、若者たちが振り返る。PAが準備された仮設ステージに着き、『甘えたい』からライブスタート! なるほど、O氏のおっしゃるとおり、若者たちは『なんや、このオッサンら』という顔をしている。が、面白がっている人もいるぞ、と思ったら、「土間」のO氏や「KUSHITARO」のご主人たちじゃないですか。わざわざ、すいません。ここまで、すべてのライブに来てくれた、のみっさんもいらっしゃいます。ありがとうございます。あなた方のおかげで、寒い雰囲気もなんとかしのぐことができました。アメ村の三ツ寺会館でバー「JET」をやっていらっしゃるジミーさんには、花を頂きました。ありがたや、ありがたや。

 結局、警察は知らん顔で、様子を見にも来ず、ゲリラライブ無事終了。O氏は、「良いのが撮れました。これ、編集して、公園とこのビジョンでまた流しまっさ」と言ってくださる。広告費換算すると、既に数百万円分おごって頂いている計算なのに、この上、また無料宣伝してくださるというのですから、ありがたいものです。O氏は、「言うてるうちですわ。言うてるうちに、売れますよ……言うてるうちって、何言うてるうちかは知りませんけどね」と励ましてくれた。本当に、ありがとうございました。



今回の演奏曲
@甘えたい
A独り
Bああ連帯保証人
C霧雨の北沢緑道

 アメ村を後にし、タクシーでABC朝日放送本社へ。次は、ラジオ番組「大西ユカリのハッスル歌謡曲」収録。大西ユカリさんは、ペーソスにとって、本当に大恩ある方なのだ。2月に、スエイさん主催の歌舞伎町「クラブハイツ」でのライブで前座を務めさせて頂いたことがきっかけで、春一番コンサートに出演させて頂けたのだし、ひいては、ユカリさんと同じP−ヴァインレコードからCDを出させて頂くこともできた。粗相があっては、なりません。

 生で『独り』を披露。笑いをこらえるユカリさんの前で、良い感じで演奏できたのに、こともあろうに、最後の最後で岩田さんがコードをミス。でも、それがまた、ペーソスですよね。録音にもかかわらず、ディレクターからも「やり直し」の指示は出なかったし。ラジオって、この緩さがいいんだなぁ。

 トークも和やかに進んで、滞りなく収録終了し、ユカリさんやスタッフさんへご挨拶も済んで帰ろうとしたら、別の番組のディレクターさんが見えて、「ウチにも出てください」という嬉しいお申し出が! この方も、春一番コンサート以来ペーソスに注目してくださっていたらしく、これまでにも担当番組で曲をかけてくださっていたという。吉本興業一押しの人気漫才コンビ「キングコングのほにゃらじお」という番組で使っていただけるということで、別スタジオへ案内されて、コメントを収録した。岩田さんが「キングコングのほにゃらじおをお聞きの皆様」というコメントを言おうとして、思いっきり噛んで「キングコングのほにゃにゃらら……」となってしまい、一同大爆笑。私が代わって言うことになったけど、私も噛んでしまった。言いにくいんですよ「おをお聞き」っていうところが。テイク3で、なんとかOKになりました。

 そんなこんなで、ハードスケジュールの大阪2泊3日を終えました。お世話になった

 皆様、本当にありがとうございました。
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2004/10/04
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