©2005pathos-records
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第603回「大船渡から福島へ」前編 2016 08.17発行
前号の末尾で、「次も、旅先で書くことになる」と予告いたしましたが、当てが外れて更新が遅くなってしまい申し訳ございません。大船渡ライブのプロデューサー藤崎泰造さんにノートパソコンを借りて書くつもりだったのですが、全国を股に掛ける謎の仕掛人藤崎さんは「大阪に用が出来た」と、日曜日の昼に大船渡を去ってしまったのです。スマホじゃ、操作能力上、長文は書けんし。只今、帰着するとともに本稿を書いております。今回もツアー報告でござる。
8/13(土)昼前、岩手県の水沢江刺駅まで行く予定の我々は、新幹線の車内で待ち合わせ……のはずが、東京駅の東北新幹線改札前へたどり着くと、とんでもない人込みになっておりました。朝方、仙台以北の新幹線が停電で動かなくなりダイヤが大いに乱れ、一時間前の号が発車していない状態だったのです。ってことは、我々の乗る「やまびこ」も1時間以上待つことになるのかと呆然としているところで末井さんと遭遇。
尚人くんも電話で呼び寄せ、島本さんにも電話しつつ、ともかくどこかでお茶でもしようか、などと話しておりました。ふと、脇に二人連れの若い女性駅員が通りかかったので、念のため「やまびこ○○号、何時ごろの発車ですか?」と聞くと、何やら端末的機械を取り出して「あと5~6分で出るみたいですね」とにっこり。
それ見てオヤジもほっこり……してる場合じゃない! 何の構内アナウンスもないし、電光掲示板にも出ておらん情報です。慌てて島本さんにすぐ来るよう電話して、人混みかき分けてギリギリで乗りました。まったく、何やっとるんだJR東日本‼ 島本慶曰く「オレも駅員に何人も聞いたけど、みんな『1時間後ですねぇ~』なんて言ってたんだよ」と怒っておりました。やっぱり、若い娘に聞かなきゃダメなのさ!
水沢江刺駅までプロデューサー藤崎泰造さんが車で迎えに来てくれて、大船渡まで1時間ちょっと。屋台村組合長をお勤めになっている及川さんご経営「オーシャンビューホテル丸森」に泊めて頂くことになっております。名前の通り、素晴らしい眺めのホテルです。オススメです!温泉を頂いてから、いよいよ本日の舞台、大船渡屋台村へ。
昨年も出演いたしましたので、特におでんのお店「喜楽」のママさんとは顔なじみの関係になっており、「お久しぶりです」とご挨拶いたしました。
沖縄料理の店「ゆめんちゅ」マスターがステージのセッティングをして下さり、お客様が集まってきたところで開演。若い人が、多かったです。お盆なので、帰省してきた若者たちが同窓会をしているんですな。最初は「このオッサンたち、誰?」と怪訝な顔でしたが、最後には皆様、お手拍子をしてくださいました。ありがとうございました!
大船渡屋台村は、存続期限を何度も更新して5年経ちましたが、いよいよ来年の3月に終了するとのことです。既に、周辺のかさ上げ工事が完了しており、屋台村の辺りだけ、窪地になっています。来年の春から、そこにも土砂を入れてかさ上げされる予定なのだとか。屋台村でお店を経営なさっている方々も、原資を得て、新しいお店を持つことになるのでしょう。
また、「喜楽」ママのおでんを食べに行きたいと思います。次は、新しいお店で!
8/14(日)ホテル丸森さんの予約がいっぱいとのことで、我々は退出。山の中にある「富山温泉沢ノ湯」さんが、この日のお宿でござる。
ライブは無くオフなので、気は楽ですが、こちらは丸森さんと違って、本格的な湯治場なので、正直、お風呂と布団とスリッパ以外、何もありません。お茶も出ないし、石鹸もタオルもないし、テレビはあるけど100円玉入れるヤツだし。周囲にお店もないし、ポケモンはいるけどポケストップ皆無だし。ということで、一番近くの大型スーパーで夕食の買い出しをしてから、宿へ。
途中、間違えて、隣の山道を上がってしまって引き返し、結局、30~40分くらい歩いてしまいました。炎天下、日差しは熱いけど、日蔭は涼しい風が吹いておりました。お宿も、エアコンなんぞありませんが、窓を開けておくと十分涼しいので、だらだら昼寝。夕方起きて、買ってきたものを食べて酒盛り。テレビっ子の私は、都合400円を投じてオリンピックを観続けてしまいました。何もないけど、結構楽しい。
銭湯愛好家の島本慶曰く「ここは、お湯が実に良いね」とのこと。万病に効くそうですよ。大船渡へお出かけの際は、ぜひ。 後編へ
ペーソス5曲入りミニアルバム『赤と白』
スマイリー井原 @iharatc50 Facebook
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