第163回 2007/11/19
っきりお寒くなりました。猫が、床暖房を入れろと言います。口で言う訳じゃないですが、床を見て、こっちを振り返って、「入れろ」という顔をします。入れてやらないと、「役立たず!」という顔をします。会社じゃ後輩にまで「使えないヤツ」とあざ笑われ、家では猫に「役立たず」と言われる。哀愁の中年男、スマイリー井原でございます。

17日(土)はNHKラジオ第一「今夜も大入り!渋谷極楽亭」に出演させて頂きました。生放送ということで、さぞや現場には緊張感が……と思ったら、実に和やかな雰囲気でした。メインパーソナリティーの森口博子さんは、TVで拝見していた通りの気さくで明るいお人柄で、関口健アナウンサーをはじめとするスタッフの皆さんも親しく話しかけてくださるし、なによりペーソスには頼りになる味方、柳家喬太郎師匠がいらっしゃいます。「本日はお忙しいところご無理申し上げまして……」なんて、いつも通り腰の低い、丁寧なご挨拶を頂戴しましたが、ちっともお忙しくなんかなくて、何のご無理もございません。お気遣いくださいましてありがとうございます。貧の者が助かります。

演奏曲
1:おやぢいらんかえ〜
2:独り
3:霧雨の北沢緑道



ペーソスと私は、スタジオ内に特設して頂いたマイクの前で横並び、岩田さんだけ腰掛けてギターを弾く、いつものライブ通りのスタイルで番組に参加させていただきました。演奏曲で特筆すべきは、2:の『独り』です。島本さんの「キオスクのおばちゃんに〜」から始まり、二番は森口さん自作の歌詞、宅配ピザの配達の人に生活臭漂う姿で応対したことを赤裸々に告白されて、三番は喬太郎師匠が、収録が終わって若者だらけの渋谷を歩くと感じる場違いさをお歌いになり、最後に島本さんが「立ち食いのうどん屋で〜」と歌ってしめるという、素敵なコラボレーションが実現いたしました。番組恒例の喬太郎師匠の一席は、ファンにはおなじみ「夜の慣用句」です。ことわざ、慣用句を駆使して部下を叱りつけて威張る課長が、キャバクラでしでかす滑稽な風景を描いた新作落語で、CDも出ております。関口アナが「愛すべきオヤジ」とおっしゃいましたが、喬太郎師匠とペーソスの共演は、一時間、その言葉通りの哀愁まみれでございました。お聞きくださった皆様、ぜひ、ご感想をBBSへお寄せください。

18日(土)は、下北沢KOMPALでの定期ライブでした。今回のお客様は、久しぶりに男性ばかり、オヤジ天国でございました。このところ、年齢性別幅広いお客様を前にすることが多かったので、独特の雰囲気になって、楽しかったです。オヤジだけの密かな楽しみ、という感じで、こういうのもまた、良いものです。ご来店くださった皆様、ありがとうございました。

さて、今週は、ペーソス活動はございません。金曜日もお休みの3連休です。よーし、引きこもって読書するぞ!

それでは、今週も、愛すべきオヤジたちは頑張って参りますよ!