第159回 | 2007/10/22 |
晩秋の気配、めっきり肌寒くになって参りました。ここで一句。柿食えば金が無くなり放浪児……すいません。酔っぱらいまして。子規には遙か及ばず、正岡遼太郎ことスマイリー井原でございます……え、なんの話?。 先週土曜日は、久しぶりに高円寺の「大陸バー 彦六」さんでライブでした。 演奏曲 1:おやぢいらんかえ〜 2:女へん 3:新宿 4:涙腺歌 5:モツ焼小唄 6:女の一夜干し 7:ワーキング・プア 8:独り 9:イッテコイ節 10:女々しい男の子守唄 11:霧雨の北沢緑道 アンコール 12:風に揺れている 温かい声援を頂戴して、実に気持ちよく演(や)れました。お越しくださった皆様、ありがとうございました。 終了後、美人がお一人、どういうおつもりか、私のファンだと言ってくださいまして、きちんとお話ししたかったんですが、そこは引きこもりのオタク、すぐには打ち解けられないんです。少々時間を要しまして……と思っていたら、島本さんが、「近くに柳家紫文さんのお母さんがやってる店があるから、行こうよ」と言い出して、素っ気ない感じで引き揚げることになってしまいました。羽賀研二さんには遙か及ばず、ジゴロ遼太郎ことスマイリー井原でございます。 紫文さんのお母さんのお店「ちんとんしゃん」は、高円寺南口です。戸口を引いたら、鍵が掛かっていて開かない。中に電気がついてるのになぁ、と思ったら、鍵が開いて、「すいません、お客さん来ないから、稽古場にしてました」という紫文さんの声。お弟子さんに稽古を付けていたようです。 店内は、寄席の楽屋といった風情で、実に粋です。紫文さんやお弟子さんがたが三味線で新内なんぞを演じてくださって、それを聞きながらちびりちびりと呑んでいるのは、とっても心地よいんです。そして、何が楽しいって、紫文さんのお母さんの語りが面白い! 「あたしぁ、大久保清、知ってるどころか、道を聞かれて教えちゃったんだよ」という話は、一編の小説のようです。ご興味の向きは、ぜひ、「ちんとんしゃん」をお訪ねください。本当に、素敵なお店ですから。 紫文さんは、最近、都々逸の本を上梓されて、これが評判のようです。「ちんとんしゃん」にも、ちゃんと在庫がございます。こちらで買うと、特製クリアファイルがおまけに付くという、実にどうも、お得じゃございませんか。紫文さんがいらっしゃれば、サインもして頂けます。かく言う私も、サインして頂きました。また、コレクションが増えた!……そうか、さっきの美人を、この店に誘えば良かったのか、と、今さら思いましたが、ここで発表しないで直接言えっつうの! 粋には遙か及ばず、意気地遼太郎ことスマイリー井原でございます。 そうそう、これもお伝えしておかなければ。ただ今、下北沢のギャラリー「LA CAMERA」で、山田勇男監督の手描きポスター展「ヤマヴィカスコープ座」開催中でございます。ペーソスのライブを度々プロデュースしてくださっている墨東キネマ滝口さんの、昔懐かしい映画館の備品コレクションと共に、山田さん描き下ろしの映画ポスターが展示されている、というか、山田さんがその場で描いております。手打ち蕎麦の実演販売です。真剣な眼差しでポスターを描く山田さんは、求道者のようで、カッコイイです。ぜひ、お運びください。 さて、23日(火)は、墨田区の「曳舟文化センター」で、「花形演芸会」というイベントに出演いたします。先述した、墨東キネマ滝口さんのプロデュースです。講談界期待の星・神田きらりさんと、指揮者形態模写の好田タクトさん、ペーソスの3組出演で、入場無料でございます。お得ぅ! こちらも、ぜひお運びくださいね! それでは、今週も、遙か及ばないところに一歩でも近づけるよう、前進、前進、また前進!(私ゃ、アカじゃございませんよ、念のため!) |
お ふ く ろ さ ん |
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