第102回 2006/07/31
東地方も、やっと梅雨が明けました。夏と言えば、渚に吹き抜ける爽やかな風、プールサイドでトロピカルなカクテル、カーラジオからゴキゲンなナンバー♪、焼けた素肌にコパートンの香り……うーん、ペーソスには向いてない季節ですね。事務所にこもるタバコの煙、居酒屋の店先で黒ホッピー、有線放送から馴染みの演歌♪、くすんだ素肌に加齢臭……夏なのに、いつもと同じ暑苦しいおやぢ暮らし、ペーソス専属司会のスマイリー井原でございます。

 昨週は、夏らしく、ビアガーデンのステージに出演いたしました。ニッポン放送主催の日比谷シティ「夕涼みガーデン」でございます。ビルの谷間の中庭に、風鈴を売るテントや有名飲食店の出店などが並び、ビールを呑みながら宵の口を涼しく過ごすという企画なんですが、そこに何故ペーソスが!?

演奏曲
第1ステージ
1:甘えたい
2:揺れる二の腕よ
3:おやぢいらんかえ〜
4:風に揺れている
5:ああ連帯保証人
6:霧雨の北沢緑道

第2ステージ
1:わたしズルいんです
2:女へん
3:モッタイナイ(新曲)
4:豆大福
5:涙腺歌
6:血液サラサラ
アンコール
7:霧雨の北沢緑道

 せっかくのステージだったのに、カメラを忘れてしまいました。写真入りでご報告できず、申し訳ございません。ご覧の通り、ご存じの通りの曲ですから、爽やかな夕涼みを妨げこそすれ、より良くはしないワケですが、ありがたいことにペーソスライブご常連の方々や、出演を知ってお越しくださったお客様がいらっしゃったので、盛り上がって頂けて、ほっとしました。ありがとうございました。

 終了後、余韻を楽しむ間もなく、タクシーで青山へ移動して、今度はパーティーの余興です。法華経研究の第一人者にして劇作家、様々な分野で活躍する日蓮宗本國寺住職の上杉清文さんと、ゲイ雑誌『さぶ』初代編集長、サブカルチャー界の名編集者・櫻木徹郎さん、お二人のための還暦お祝いパーティーです。会場は、骨董通りをちょっと入った所にある隠れ家的なレストランなのですが、集まっているのは、青山という立地に相応しくないおやぢども……。

演奏曲
1:おやぢいらんかえ〜
2:甘えたい ※
3:霧雨の北沢緑道 ※
4:涙腺歌 ※
ちょっと間があって
5:モッタイナイ

 かつてのサブカルチャーの担い手、今や文化人と言うべきビッグネームの皆さんが集う、濃厚なパーティーでした。ペーソスを呼んでくれたのは、スエイさんです。自分がサックスを吹きたかったからだと思います。※印がついているのが、おなじみ、スエイさん参加曲でございます。

 ペーソス出演の後、しばらくして閉会の挨拶があったにも関わらず、ずるずると、宴もたけなわプリンスホテル状態が続き、上杉さんがザ・カーナビーツの『好きさ好きさ好きさ』を熱唱し、同じ歌詞を繰り返すこと数十回、初めはスーパーエディター・秋山道男さんがギターを弾いていたんですが、途中で岩田さんに変わって、このまま永遠に終わらないのかと思いました。ああ、面白い。才能のある人たちって、いくつになっても面白いことをやり続けるんですね。私も、こんな還暦を迎えたいなぁ。

 さて、今週は、恒例のアラーキー先生定期展がございます。が、私は、表稼業により欠席です。これからしばらく、出張に継ぐ出張、阪神タイガースばりの「死のロード」なのです。今週は、ほぼ1週間、大阪です。あの方にもこの方にもお会いしたいところですが、表稼業なので、そうもいきません。ペーソス活動で、行ければなぁ。せめて、美味しい物でも食べて来たいと思います。

 それでは、暑い夏、シーブリーズの香りなんぞ漂わせ、加齢臭を吹き飛ばして、爽やかに行きましょう!