第78回 | 2006/02/13 |
ひどく寒かったり、暖かだったり、温度差の激しい日々が続いておりますが、お元気でお過ごしですか? 着る物に無頓着な私は、毎日ほとんど同じような格好で出かけるので、電車内で汗だくになってしまったかと思うと、深夜の街頭でガタガタ震えたりして、体調が悪くならないのが不思議なくらいです。寒暖を自動調整できるような服、どこかで出してくれないでしょうかね。できれば、ユニクロあたりで売り出されると嬉しいんですが。服飾関係にまったく興味のない中年男・スマイリー井原でございます。 先週はペーソス活動がありませんでしたので、ご報告すべき最新情報は、ございません。そこで、今回は、楽屋話などをちょっと書いてみたいと思います。ライブの前後に、おやぢたちは何をしているのか? ……まったく興味の湧かない話だと思いますが、おつきあいください。 ライブ実施日の集合時間は、大体、開場時刻の1〜2時間前です。大きなステージだと、3〜4時間前に会場入りするよう言われることもあります。心配性の島本さんは、大抵の場合、指定の時間よりもかなり前に、会場へ到着します。岩田さんと私が着いた頃には、待ちくたびれてしゅんとしていることが多いです。……もともと、しゅんとした顔をしていますが。 会場入りしたら、まず始めにリハーサルをします。多くのバンドは、演奏予定曲をすべてやって、ステージングをきっちり確認するようですが、ペーソスの場合、2曲程度、軽く流して終了します。PAのチェックをするために、ラッパの入る『おやぢいらんかえ〜』や、ハーモニカの入る『涙腺歌』を2番ぐらいまでやることが多いです。立ち位置確認やマイクのセッティングを入れて、所要時間10分程度です。スエイさんが入る場合などは、参加曲をすべて、やったりしますが、それでも20分程度で終了します。 入り時間は、全曲をさらうことを前提にして設定されているので、ペーソスの場合、時間を持て余すことになります。しかたがないので、楽屋でぼーっとしたり、喫茶店へ行ったりします。本当はお酒を呑みたいところですが、そうすると、やる前から「ああ今日も良い一日だった」状態になるので、コーヒーで我慢します。交わされるのは、「どこそこで、しゃがんでいる女の子のパンツが見えた」とかいうような、愚かな会話です。この時間を利用して、演奏曲を決めます。 専属司会になったばかりの頃は、前もって曲を決めて、私が台本を書いていたのですが、半年ぐらいの間に、そうすることをやめました。要領がわかったということもありますが、ライブは生き物なので、がっちり決めた演出を押しつけるようにやるのは良くないと感じるようになったからです。お客様の反応を見て、できれば曲もその場で決めていくぐらいのほうが面白くなると思うんですが、それだと本番でオロオロしてしまうかも知れないので、演奏曲と順番だけは、決めます。久しぶりにやる曲だと、岩田さんが「どんな曲だったっけ?」と言い出したり、島本さんが「あれ、歌詞はどこのページかな」とあわてたりするので。自分たちで作った曲だろ! 演奏曲順表は、私が紙に2通ほど手書きして、1通は自分で持ち、1通は岩田さんに渡します。島本さんは、歌詞帳のページに印をすることもあるし、岩田さんの足下にある表を見て、1曲ずつ歌詞帳をめくることもあります。ともかく、これで事前準備は完了です。 ライブ終了後は、お客様のご希望があればCDにサインをしたりしますが、気持ちは「一刻も早くお酒を呑みたい」というモードになっています。まずはビールで乾杯して、今日のパフォーマンスをあれこれ反省……などということは、しません。失敗は気にせず、「楽しかったねぇ」と、良かったことだけを思い出して、喜び合います。 その後、岩田さんは家族の元へ帰り、スエイさんは愛する美子ちゃんのところへ飛んでいき、島本さんと私だけが残されて、深酒をします。おなじみの下北沢「KOMPAL」へたどり着いて、ママや常連さんを相手に、「持って行ったCDが完売した」とか、「遠くからわざわざ来てくださった方がいた」とかいう自慢話をして、お世辞を言われ、悦に入ります。そして深夜まで、何度も同じ話を繰り返し、たびたびトイレへ行き、そうだ、体弱いんだった、早く帰って寝なくちゃ、という結論に達して、長い一日が終わるのです。 というワケで、ペーソスの場合、入り時間は、開場1時間前で十分です。ライブを主催してくださる方々、この件、宜しくご理解ください。あまり時間を持て余すと、楽屋で寝てしまったりしますので。 さて、今週末、18日(土)は、下北沢「KOMPAL」での定期ライブです。私は、12月、1月と、2ヵ月連続で休んでしまいましたが、今回は出演いたします。ぜひお出かけください。 それでは、今週も、深酒を謹んで、元気にまいりましょう! |
ペ | ソ ス 楽 屋 話 |
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