第43回 2005/06/13
東地方は、梅雨入りいたしました。湿度の高い日々がやってまいります。汗かきの島本さんには、辛い季節です。食べ物の腐りやすい時期でもあります。食いしん坊の岩田さんにも、辛い季節です。そして、結婚式シーズンでもあります。独身の私には、大変辛い季節です。表稼業で同期入社のM君が、ついに結婚するそうです。おめでとう、Mくん。結婚は、人生の墓場だそうですよ。そうだ、そうだ! そうに決まった! やーい、やーい!……ああ、虚しい。哀愁の専属司会・スマイリー井原でございます。

 坂上弘さんのレコーディングでご一緒した、長見順トリオのドラマー・岡地明さんがかつて在籍されていた伝説的バンド「BO GUMBOS」の映像が、今年初頭にDVDで再発売されていたことを知ったので、さっそく買い求めました。ビデオ版2作品をカップリングした『宇宙サウンド/Walkin’ to New Orleans』という1枚です。

「BO GUMBOS」は、「ローザ・ルクセンブルグ」で活動していたボーカルのどんとさんとベースの永井利充さんが、岡地さんを誘って始めたセッションが発展したものだそうで、やがてどんとさんの京大時代の先輩でキーボードもギターも超一流のKYONさんを誘って4人組となり、1988年10月にEPICソニーレコード(当時)と契約。翌89年の7月にデビューアルバム『BO&GUMBO』を発売するまでには、既に中野サンプラザ(2,222席の大ホールです!)2DAYSコンサートを成功させるなど、熱狂的な人気を誇ったバンドなのです。残念ながら、1995年の6月(ちょうど10年前ですね)に解散となり、どんとさんは2000年に急逝されてしまいました。

『宇宙サウンド』は、デビュー前に浅草常盤座で撮影されたライブ映像で、お客さんがステージに上がってきて入り乱れながら踊りまくるなど、人気のすさまじさが伝わってくる、素晴らしい記録映像です。若き日の岡地さんは、長髪にサングラスでキメて、パワフルなドラミングを聞かせてくれます。

『Walkin’ to New Orleans』のほうは、アメリカ・ニューオリンズでの「JAZZ AND HERITAGE FESTIVAL」出演模様と、同地でのデビューアルバムのレコーディングで、ロックンロールの父とも言える巨星、Bo Diddleyと共演した2曲のメイキングが収録されています。本場ニューオリンズの人たちをグルーブさせるライブ風景も凄いですが、Bo Diddleyとのレコーディングが圧巻! 御大自ら、メンバーにイメージを口伝えしていって、譜面など無く、フィーリングで曲を完成させていく……あれ? こういうの、どこかで体験したことあるなぁ、と思ったら、レベルは違いますけど、ペーソスのレコーディングにちょっと似ていることに気付きました。設計図通りに建築したビルではなく、自然のままに生い茂ってくる草や木によるジャングルサウンド。音楽の楽しさって、こういうものなんだなぁ、とつくづく思いました。

 岡地さんを改めて尊敬しました。こんな凄いバンドのメンバーだった方と一緒に演奏できたなんて、私はラッキーです。ペーソス専属司会でなければ、得られなかった機会です。ペーソスのお二人、ありがとうございます。これからも頑張ります!

 さて、今週末は、下北沢KOMPALでの定例ライブです。よかったら、お越しくださいね。


 それでは、今週も、梅雨に負けずカラリと行きましょう!
今更ながら

BO

GUMBOS

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