第261回2009/12/07
YouTubeペーソスチャンネル
演奏曲
第1部
1)豆大福
2)男同士
3)疲れる数え歌 ※スエイさん参加
柳家紫文さん
ナオユキさん
第2部
1)モツ焼小唄
2)わたしズルいんです
3)ヘーケイ物語
4)女々しい男の子守唄 ※スエイさん参加
5)イッテコイ節 ※
6)涙腺歌 ※
7)霧雨の北沢緑道 ※柳家紫文さん、ナオユキさんも参加
12/2(水)は、下北沢のラ・カーニャで、柳家紫文さん、ナオユキさんと共演いたしました。ナオユキさんは、先週1週間ほど、落語芸術協会の寄席に客演していたので、チャンスを逃さず再会したのです。ホンマ、面白いんですよ、この大阪の酔っ払い! 12/13(日)放送のNHK「笑いがいちばん」に出演するので、皆様、ぜひご覧ください。じわーっときますよ。
12/4(金)は、朝から飛行機で金沢へ飛びました。出番は夜なので、夕方に着けばよかったのですが、午前中の便しか取れなくてやむを得ず、前日の打ち上げ呑みで寝不足ながら、飛行機に乗ったワケです。これが、怪我の功名というヤツでした。我々が小松空港に着いて少し後、自衛隊の戦闘機が胴体着陸の事故で、民間機も影響を受けて大幅に遅れたようなので、もし、午後の便だったら、出番に間に合わなかったかも知れません。意外とツイてるペーソスでございます。
今回、呼んで頂いたのは、カタニ産業株式会社創業110周年お祝いのパーティーです。加賀百万石の伝統産業である金箔製造に最新技術を加えて世界へ展開する、老舗にして最先端の企業です。なぜ、そんな景気の良い会社から、不景気の権化のようなペーソスに声がかかったのか!? 昨年、金沢の「もっきりや」さんでライブをしたときに、社長さんが来てくださって、気に入ってくださったらしく、「何かあったら、呼びますよ」と言って頂いたんです。こういうお申し出は、なかなか実現しないものですが、さすが、老舗にしてますます躍進する会社の社長様、有言実行、お約束を果たしてくださったのでした。考えますに、毒をもって毒を制すると申しますから、ペーソスのようなものをパーティーにお呼びになりますと、落ち着き先を探している貧乏神が、「あ、ここは先約があるのか」と思って、よそへ行ってしまうという効果があるのではないでしょうか。忘年会シーズンでございます。パーティーには、ぜひペーソスをご用命ください!
というワケで、怒涛の繁盛週間が過ぎ去りました。今週は、忘年会に1件、お呼ばれしております。後は、オフです。もっとやりたいので、ぜひ、ご用命ください。今からでも、十分、スケジュールは空いておりますので。
それでは、いよいよ年の瀬、ばっちり締めくくってまいりましょう!
演奏曲
1)女々しい男の子守唄
2)女の一夜干し
3)モツ焼小唄
4)男同士
5)モトスリ横丁
6)イッテコイ節
7)ヘーケイ物語
8)女へん
9)おやぢいらんかえ〜
10)疲れる数え歌
11)涙腺歌
12)霧雨の北沢緑道
アンコール
13)豆大福
14)血サラサラ
終演時点で、既に深夜3時過ぎ。そこから打ち上げが始まり、呑み始めると止められない止まらない、結局、5時ごろまで盛り上がり、ヘロヘロだったけど、楽しかった〜! お越しくださった皆様、ジェラスガイのチャオ大姐様、中井さん、ありがとうございました。金沢は、本当に良い街です。心の故郷でございます!
12/3(木)は、下北沢の北沢タウンホール12階スカイラウンジで、三遊亭円馬師匠とナオユキさんの二人会に、ゲスト出演いたしました。1年前、同じタウンホールで円馬師匠とご一緒させていただいたんですが、そのときの演目は「時蕎麦」でした。今年は、同じく食べ物の演目で「河豚鍋」でございます。鍋を食べて酒を飲む所作が素晴らしくて、もう、食べたくて呑みたくて、仕方がなくなりました。まだ40代、落語の世界では「若手」ですが、名人と呼ばれるにふさわしい風格の芸です。あこがれる〜! 写真は、円馬師匠の女将さんが撮ってくださった、出番前の楽屋風景でございます。リラックスムードが伝わると思います。楽しかった〜!
この日、思いがけない出会いがありました。昼過ぎに、昨年お世話になった「もっきりや」へご挨拶に伺ったところ、ご主人が、「今夜は、この3人組のライブなんだよ」とチラシをみせてくださいました。山田晃士さん、最鋭輝さん、柴草玲さんのユニット「メルシー兄弟と従姉」です。山田さんとは、過去に2度ご一緒させていただいておりますし、最鋭さんとは、先週の日曜日に下北沢で共演したばかり、柴草さんとは、来年1月に横浜FRIDAYで対バンの予定、お三人それぞれとご縁があるのです。パーティーの出番が終わった後、もっきりやへ駆けつけました。すでに、ラスト1曲になっていましたが拝見して、ずうずうしくも、打ち上げに参加させて頂きました。本当に偶然でしたが、縁があるんですねぇ。メルシーお三人は、翌日には大阪、さらに京都へツアーとのことで、1次会でお帰りになりましたが、もっきりやのご主人が、「店閉めて、もう一軒行こう!」とおっしゃるので、お誘いに乗りまして、深夜まで、昭和歌謡について熱く語らいました。楽しかったにゃあ〜!
12/5(土)は、金沢にご縁を作ってくださった本家本元「ジェラスガイ」さんに出演させていただきました。本当に、こちらにはお世話になり続けておりまして、金沢へ出向いたら、素通りするわけにはまいりませぬ。無茶なご依頼も、何でもお受けいたしまする、と申し上げたところ、ホンマに無茶な話、深夜2時からのスタートということになりました。普段なら、へべれけになっているか熟睡している時間です。そもそも、そんな時間に、お客様がお見えになるのでしょうか? ジェラスの番頭、中井さんによると、酒場をやっている方々が、ご自分のお店を終えた後、そのくらいの時間でないと来られない、ぜひ見たいとおっしゃっている、とのこと。そんなら張り切ってやりまっせ〜!……大丈夫かな?
よもや深夜2時まで、お酒を呑まずにいられるワケがございません。宵の口に、寒ブリやら鱈の白子やら香箱蟹やら、北陸ならではの海の幸で酔っ払い、それでもまだ9時前くらい。外は大雨、雷も鳴っております。呑み続けるとライブが出来なくなるので、ホテルへ戻って、そんな時間に眠れるわけもなく、私は、有料チャンネルで映画を観ておりました。綾瀬はるかさん主演の『僕の彼女はサイボーグ』という作品です。かわいいなぁ、うわぁ何て良い表情するやろ、好きやなぁ〜と和んで、時計を見るとまだ11時前です。仕方がないので、サソリやムカデや、ワケのわからん外国の毒虫なんぞを一対一で戦わせる、格闘技仕立てのバラエティ番組なんか観ちゃったりなんかしちゃったりなんかして〜カマキリって意外と強いっすよ、敵をホールドするとともに齧り始めて、食い倒すんですから。それと、ワケのわからん砂漠の毒虫、手の長いヤツが、鋏で蜘蛛の腕をどんどん切っちゃって、食べ終わった蟹みたいにしちゃったりなんかしちゃったりして〜アカン、おかしくなってきた。酒の酔いは醒めてきたのに、別種のハイがやってきた。ここは、アニメで癒そう。『リボンの騎士』があるから、これ観よう。
なんとか、深夜1時に達して、そろそろスーツに着替えようと思っていると、島本さんから電話が来ました。「岩田が、携帯へいくらかけても、出ないんだよ。どうしよう」仕方がないので、部屋の電話をしつこく鳴らしたら、明らかに呼び出し音で起きた様子。「そろそろ支度しましょう」と言ったら、恐ろしく不機嫌に「ヴぁい」と言うなり、ガチャンと叩き付けて電話を切られました。逆ギレか! よくまぁ、出番前に爆睡できますなぁ。ある意味、スゴい。
果たして、お客様はいらっしゃるのかと思いつつお店へ入ると、深夜2時というのに、何でこんなに皆様お越しですか? 半寝ぼけ状態のおやぢでございますが、こりゃ、しっかりやらにゃあきまへんで!
12月に入って、夜の街が華やかに電飾されていて、綺麗です。またしても紅白歌合戦の選に漏れましたが、今年は、ライブが立て込む週間が何度もあり、活動が広がってまいりました。先週も、まさに繁盛週間! オフだったのは月曜日だけでした。イイね!
12/1(火)は、アラーキー先生の定期展で余興に2曲ご披露いたしました。今回の定期展のテーマは、「遺作」ということで、アラーキー先生は、「遺作展だからさ。死なないとなんないんだけど、どうも死にそうにねぇから困っちゃうよ!」と元気良くおっしゃっていました。生前葬をすると長生きするといいますから、生前に遺作展を開催したアラーキー先生も、きっと長生きされることと思います。オーストリアから勲章を授与されたアラーキー先生ですが、日本からも、ぜひもらっていただきたい。あいかわらず、世間様は「エロカメラマンでしょ?」という認識ですから、偉大な芸術家だと誰もが思うように、なっていただきたいんです。……あいかわらず「エロ」と思われているところが、また、アラーキー先生のスゴいところなんですけども。