8/31(火)TBSラジオ
「B-Junk」出演レポート
 8月最後の日の夕暮れ、残暑厳しい中を汗だくで赤坂のTBSへたどり着くと、既にペーソスの二人は来ていて、ロビーのいすに座ってグッタリしていた。夏だというのに冬物のスーツ。それしか持っていないと言うのだから仕方がないが、暑苦しいことこの上ない。昼から赤坂のP-ヴァインレコードで3本のラジオ取材をこなし、少し時間が空いたので、有名な公衆浴場「麻布十番温泉」まで歩いて行ったらしい。赤坂から麻布十番まで歩いていくというのもすごいが、「行ってみたら定休日でさぁ」というのがまたすごい。結局、すごすごと歩いて帰ってきたという。炎天下に、なにやってんだか、このオッサンたち。

 荷物を二人の脇に置いてトイレに行ったら、岩田さんが後から追いかけてきて、席においてきたガーメントバッグを差し出して、ここで着替えろと言う。事前に「番組のHPにアップする写真を撮るので、スーツを用意するように」と言われていたので、家から着て行こうかと思ったが、あまりの暑さに断念し、持参することにしたのだった。が、深夜ラジオにちょっと出るだけの新人に、楽屋が用意されるわけもない。しかたなく、トイレの個室で着替える。これじゃ、放課後の女子高校生みたいだ。なんか、一応さぁ、出演者なんだけどなー、と思う。芸能人が「売れたい」と思う瞬間って、こういう時なんじゃないでしょうかね。

 P-ヴァインレコードのプロモーターK氏に連れられて、スタジオへ。既にパーソナリティーの矢村貴子さんがスタンバイされていて、紹介される。矢村さんがママをやっている「スナックヤムコ」へ、ペーソスが流しで入って来て……という設定を簡単に説明されて、すぐそのまま本番収録へ。「テレビはやらせ、ラジオは本音」というけど、こうした段取りのゆるさが、出演者の本音を引き出すんでしょうね。でも、ペーソス、大丈夫かな。よけいなこと、言わないかな。なんか心配。

 岩田さんがポロンポロンとつま弾くギターに乗せて、島本さんの「こんばわペーソスと申します」というご挨拶。矢村ママ、「あらー、ダンディーじゃない」というお世辞あって、トーク開始。スナックなので、まずは乾杯。「この店、いいですね。……すいてて」という島本さんのナイス・アドリブ@。ママの「眼鏡がとってもキュート!」というお世辞に、岩田さん「老眼なんです」ナイス・アドリブA。50代、年を重ねて自然と身に付いた哀愁という話になり、ママ「いろんなもの、背負ってるっていう、そんな匂いがする」というコメントに、岩田さん「それは加齢臭です」ナイス・アドリブB。ペーソス絶好調。矢村ママ、嫁に行けないんだけど、人生経験の長いお二人に、いい女の条件を伺いたいという願いに、島本さん「そうですねぇ、英語がしゃべれて、お金があって、持ってて、巨乳で……」ナイス・アドリブC。ママの「巨乳ってのはだめだわ」という返事に、またまた島本さん、矢村さんの目も見ず、遠くを見つめて「いいんじゃないですか、ペーソスのあるカラダも」ナイス・アドリブD。

 じゃあ1曲歌ってちょうだい、という展開になり、及ばずながら私も登場して、『甘えたい』をその場で披露。打ち合わせ時、収録マイクでそのまま歌ってくださいと言われたが、立ってないと歌えないという島本さんの希望により、スタンドマイクが用意された。島本さんは、ラジオなのに、いつもと同じように悶えながら歌う。矢村さんは、唖然としていた。圧倒されていた、と言うべきか。はたまた、あきれていたと言うべきか。

 曲が終わって、矢村さんから「今度生まれ変わったら、本当に女になりたいの?」という質問が出た。島本さんは、当然、自分の願望を歌にしたワケですから、なりたいに決まってます。岩田さんも同じ質問を振られて、「そうですね、女が良いかなぁ」という返事。「スマイリーさんは?」と言われたので、素直に「私はネコがいいです」と言ったら、ナゼかウケる。本音を言ったんですが。

 ニューアルバムから『ああ連帯保証人』をかけていただく。その後も、定期ライブのインフォメーションまでさせていただき、トータル27分に及ぶ出演を果たしました。

 矢村貴子様を初めとするTBSラジオ「B-Junk」火曜日スタッフの皆様、大変お世話になりました。ありがとうございます。今度は、聴取者みんなが知ってるヒット歌手として、出演させていただきたいと思います。……たぶん。http://www.tbs.co.jp/radio/b-junk/tuesday.html←こちらに、おそらく9/7ぐらいまではペーソス出演の記事がアップされていると思いますので、ご覧ください。
2004/09/06
Copyright by PATHOS 2004