©2005pathos-records
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第646回「居飛車と振り飛車」2017 06.12発行
藤井聡太四段の快進撃を見て、俄かに将棋熱が高まっております。私も、以前から気になっていた村山聖八段(追贈九段)の生涯を書いた「聖の青春」(講談社文庫)を読み、公開一年後にして映画も観ました。滂沱の涙ですよ。僅か29歳で亡くなった天才です。羽生善治九段にとって、同世代最大のライバルだった人と言って良いでしょう。
映画では、村山を松山ケンイチさん、羽生を東出昌大さんが演じております。対局後、二人っきりで酒を酌み交わすシーンが、静謐で素晴らしい。なぜ将棋をやっているのか、という問いについて、ただ「負けたくないから」という意見で一致するのです。
村山八段の悲劇的な生涯が描かれるとともに、羽生さんの凄さがわかる作品です。その天才羽生の時代を終わらせる男が、ついに現れました。新たな天才、藤井聡太四段は、どこまで行くんだろう。楽しみですなぁ。
6/9(金)は、今月最初のライブでした。初登場の阿佐ヶ谷「夜の午睡」単独です。今回は、近藤哲平を擁するチームKです。駅前なのに路地裏といった風情の繁華街にある素敵なお店で、店内には本がいっぱい。それも、なかなかにマニアックなセレクトです。店主さんは我々と同じ趣味嗜好なのでしょうなぁ。実にベストマッチなお店です。また出演させて頂きますので、次回も皆様、お出かけください。
さて、今週は16日(金) 新橋ZZで石川さおりさんと共演いたします。「さゆり」ではなく「さおり」さんです。近藤哲平チームKです。ぜひお越しください。
そういえば、本稿アップ日の6/12(月)西荻窪「小料理HANA」で、哲平&尚人のユニットが歌謡曲ライブをいたします。今回は、「ブルース」特集だそうです。とは言っても、マディー・ウォータースとかじゃありません。歌謡曲で「○○ブルース」と題した曲をセレクトすると申しております。良かったら、お運びください。
藤井四段は、今週も二局あってそれに連勝すると、いよいよ来週21日は棋界の記録に並ぶ28連勝にチャレンジする運び。どこまで行くんだろう、この記録。何しろ、デビューしたてにしては粗削りさが無く、実に堂々たる棋風、居飛車の本格派……なんて書くといかにもわかっていそうですが、私、将棋はぜ〜んぜん知りません。駒の並べ方もわかりません。玉を手前のど真ん中に置くのは、知っています。その二列前に歩を並べるのも知っています。それだけです。すいません。
居飛車というのは、飛車を動かさないってことですよね。でも、飛車がどういう役割をする駒なのか、知りません。羽生さんも、基本的には居飛車戦法のようです。村山聖さんも居飛車党だったようですなぁ。何となく、言葉の上でペーソスは居飛車党のような気がします。将棋がわかる方、これが正解かどうか、教えてください!
2枚組ライブアルバム『Pathos Live 冬』
スマイリー井原 @iharatc50 Facebook
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