©2005pathos-records
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第499回「お墨付き」2014 08.18発行
テレビ東京ドラマ21枠で放送中の「アオイホノオ」にどハマり中でござる。
原作は島本和彦先生のマンガで、私、コミックス買っております。「ゲッサン」の連載も購読しています。自伝的作品で、島本先生が大阪芸術大学在学中の頃の話。同級生に、後にアニメ界で大活躍なさる庵野秀明監督らがいらした、と。で、根拠のない自信にあふれる主人公、焔燃(≒島本和彦)が、庵野さんたち同級生の才能に打ちのめされ、マンガを描いて出版社へ持ち込みに行っても軽くあしらわれ、それでも屁理屈をこねまくって自己正当化するキャラクターが最高! マンガは面白いんですが、ドラマとなるとどうかな、と思っていたんですが、これが素晴らしい。マンガそのまま。早く次回が観たい!
というわけで、先週はライブ活動オフでしたので、私はドラマや映画を観たりしておりました。「アオイホノオ」があまりにも良いので、監督・脚本の福田雄一さん作品を立て続けに観ました。同じく漫画原作なんですが、「俺はまだ本気出してないだけ」も良かった。充実した研究期間を得ました。
そうこうしている間にも、島本さんはせっせと新曲を生み出しておりました。7月に北海道ツアーへ行ったとき、ばんえい競馬の繁栄に尽力なさっているUさんから依頼された、競馬場で流す歌です。とりあえず、今月の新曲として、8/18(月)西荻窪「小料理HANA」で発表いたします。その後、整えて帯広へ送って、上手く運べば競馬場で流して頂ける、かも。ご期待ください!
ということで、次のライブは本稿アップ日、8/18(月)西荻窪「小料理HANA」単独です。週末、8/22(金)は、同じく西荻窪「みちのくらさん」単独でございます。どちらもお席が少ないので、お手数ですがお店へお問い合わせの上、お出かけください。宜しくお願い申し上げます!
さて、表題「お墨付き」の話をしておかねばなりますまい。
寄席出演時の定番曲『赤と白』について、コレの元ネタになっているのがナンセンストリオさんの紅白旗揚げ芸であることは、熟年層ならお気づきの通り。最初からそれを目指して作られたわけではありませんが、ワインの赤と白、その連想から「赤上げて、白上げて、白下げないで赤下げる」という芸が島本さんの頭の中に思い浮かんだのは確かだと思います。我々、何のためらいもなく寄席高座で演奏していて、お客様にもウケるし、良い気になっておりましたが、ある日、とある先輩から、「俺だったら、あれは出来ないな。ナンセンストリオさんの芸だからさぁ」と、何の気なく言われたんですよ。芸の世界では、他人の持ちネタをパクるのはご法度なのです。……どんな世界でも、そうですね。
その先輩は、「やるなってんじゃないのよ。ナンセンストリオさんにしたって、あれはオリジナルの芸じゃないしネ。元あったもののアレンジだから、あんたたちはそのままやれば良い。でも、気にする者もいるってことだけは、心に留めといてよ」というアドバイスでした。以降、やってちゃいけないかなぁと思いつつ、恐る恐る演じてきました。特に、気にしいの島本さんは、ずっと悩んでおりました。ところが先日、島本さんが、ナンセンストリオの故・前田隣先生の未亡人に偶然にも遭遇!
未亡人は既に我々の高座を何度かご覧になっていたようで、島本さんが事情を話すと、「面白いわねぇ、あの歌。どんどんやって下さいね」とお墨付きを頂いたのです。これで気が晴れたと、島本さんは喜んで、すぐに電話してきました。
写真は、その時の証拠写真です。これで堂々と『赤と白』を高座にかけられる!
……とまぁ、内輪の話ですが、ぜひ公表したいと島本が申しますので、ここに記しました。
まだまだ暑い日が続くようですが、めげずに頑張りましょう!
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