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第457回「観客席」2013 10.21発行


つい先日まで冷房を付けていたと思ったら、一転して、暖房の要る気温となりました。秋が来ないうちに冬が来た。
18日(金)の夜、両国駅に集合したら、寒がりの島本さんは、コートに手袋までしていました。そこまで冬支度するほどでもあるまいに。黒いフェルト帽に、黒いコート、黒手袋、風邪をひいたと言ってマスクをしております。本人は「宮沢賢治みたいでしょ?」なんて言っていましたが、どう見ても帝銀事件の手配書です。独りで住宅街を歩いていたら、通報されると思います。
「寒いねぇ」と島本慶。
「僕は今日、ズボン下を履いてきましたよ」と末井昭。
「えぇ! ズボン下は早すぎるよ。末井さんは寒がりだなぁ」
「手袋してる人に言われたくないよ」
実に、クダラナイ会話です。そもそも、何で両国駅に集合したのかと言うと……。
今月、5日(土)の福島「クダラナ庄助祭り」以降、ライブ活動がなかったのは、尚人くんの劇伴音楽製作のためでした。その成果が発表される場、「日本ろう者劇団」公演を、両国「シアターX」へ、揃って観に行ったのです。

「日本ろう者劇団」は、尚人くんのお父さん米内山明宏さんが主催者です。毎年、秋に本公演をしており、今回の演目は寺山修司作「観客席」でした。手話劇ですが、声が当てられているから、内容はわかります。尚人くんの作った音楽もあって、観劇状況は、他の劇団と変わりません。俳優さんが全員、ろう者だというだけです。毎回、不思議に思うのは、群舞のシーンで、みんな、音楽にピッタリ合うこと。尚人くん曰く「勘が鋭いんですよ」とのことですが、聞こえていない音楽にどうやって合わせるのか。稽古の様子を見てみたい。きっと、念入りにやるんだと思います。ペーソスとはエラい違い。
終演後、尚人くんも合流して、両国駅前で一杯やりました。末井さんが「練習しよう」と言いだして、ちょっと驚きました。3週間もライブしない状況を不安に感じている様子。ま、早い話が、忘れちゃいそうなのでお復習いしたいということです。いきなりヒマになったことも、練習したがる理由です。末井さんは、今年に入って既に4冊の本を作りました。白夜書房時代よりも精力的です。もうすぐ、自著『自殺』と、復刊する自叙伝『素敵なダイナマイトスキャンダル』の2冊も上梓されます。その作業が手を離れて、やることがなくなってしまったので、練習でもしようか、と。理由はどうあれ、念入りにやるのは良いことです。今月の新曲も作らなければならないし。
ということで、今週はバッチリ練習して、新曲も用意して、3週間ぶりのライブに挑みます。新宿の「猫目」です。所謂「文壇バー」として有名なお店らしいですよ。小規模なので、お店へお電話下さいますよう、お願い申し上げます。
週開けて28日(月)は、西荻窪HANAです。こちらも、よろしくお願い申し上げます。
このまま、寒い冬に突入するんでしょうか。来月は、北海道ツアーがあるんですけど、どれほど寒くなっているのか? 島本さんは、どんな格好をして行くつもりなのか? 秋のうちに、徐々に寒さ対策をしていくつもりが、一気に半袖からコートですからなぁ。身体もビックリして、鼻水も垂れますよ、そりゃ。体調を悪くしないよう、気を付けていきましょう!

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