©2005pathos-records
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第397回「福島クダラナ庄助祭り」2012 8.20発行
夏バテによる食欲減退で、お腹が引っ込み、体重が、ウェルター級から二階級落ちて、ライト級になりました。でも、別段、衰弱感はありません。むしろ、体が軽くなって、調子が良いように感じます。ひょっとして、これまで必要以上に飽食だったのだろうか? これからは、美味しい物をちょっとだけ食べて、それで満足できるようになりたいと思います。こうなったら、一気に三階級制覇、スーパーフェザー級を目指す!
8/17(金)は、ゴールデンウイーク以来の遠征、
福島市内複数会場で行われたイベント「福島クダラナ庄助祭り」に参加いたしました!
新幹線で14:00過ぎに福島へ着き、駅を出たところで、雷が頭上で一発轟いて、すぐに暗雲が消えて行きました。吉兆か? 直前まで10分間ぐらい、大雨が降っていたそうですが、我々は濡れずにすみました。雨のせいで湿度が上がり、とんでもなく蒸し暑かったけど……東北だから涼しいのかと思ったら、大間違い。東京よりも暑かった!
まず、イベント主催者の漫画家しりあがり寿先生が一日店長を務めるカフェへ行って、リンゴジュースを飲みながら、茹だる。暑いっす。「お見えになる地元のお客さんと話をして下さい」と、しりあがり先生に頼まれたのですが、島本さんと私は人見知りなので、ここは末井さんにお任せ! 尚人くんと三人で、近くの、イベント記念イラストが展示されているところへ行きました。しりあがり先生の作品はもちろん、『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリ先生や、吉田戦車先生や、有名作家の描いた小原庄助さんのイラストが展示してあり、そこに島本画伯の作品もあるはずなのに、見当たらない。しょーもない絵なので飾ってもらえなかったのかと思ったら、なんのことはない、会場入り口にありました。茹だっていたので、気づかなかったのです。まさか、展示会を代表する位置に飾ってあるとは思わなかった。クダラナ庄助祭りなので、一番くだらない作品が入り口に置かれたのではなかろうか?
末井さんは、お店に来る人と会話しようと待っていたのですが、おやぢとの会話を望んでいない若い娘さんばかりで、空回りしたとのこと。ライブの出番は17:00過ぎだったので、十分時間があり、別会場を見に行くことにしました。普段はブルース系のライブバー「なまず亭」に、久住昌之先生のバンド「I.M.O」が出番を前にしていることがわかり、駆けつけました。これが、まぁ、クダラナ面白い! YMOの曲に、勝手に歌詞を付けて、フォークギターで歌うというのが原点なのですが、オリジナルもあるし、実に楽しいステージでした。久住さんとは、今週水曜日に渋谷のLast Waltzで対バンなので、皆様、ぜひお出かけくださって、このクダラナ面白っぷりをご確認下さい!
我々の出演店は、ライブハウス「OUT LINE」でした。直前の出演者は、イベント主催者の長見順さんのブルースバンドです。相変わらず、キレキレのプレイ! 会場は満員。終了すると、大勢様がお帰りになり、ペーソスが登壇すると、中央に大きな空き地が出来ておりました。「風通しが良いね!」と末井さん。そうですねぇ。風は吹いていないけど。
お客様は遠巻きにご覧になっている感じでしたが、ウケておりましたので、ま、良いでしょう。会場には、久住さんや、しりあがりさんの姿も見えて、大いに笑って下さっておりました。盟友ナオユキさんも来て下さいました。我々は彼のステージを見られなかったのですが、出番が終わって駆けつけてくれたようです。ありがとう!
我々の次の出番は、しりあがりさんが安斉肇さんたちと組んでいる前衛的なバンド「OBANDS」で、こちらも満員。我々は、休憩時間だったのか! でも、地元の方々に、「CD買います!」「買いました!}と声を掛けて頂き、少なくとも、ご覧頂いた方々には、喜んで頂けたようです。なにより。
その後、美味しいと評判の中華店でラーメンを食べたりなんだりして、打ち上げ会場の飯坂温泉へ。温泉宿の大広間で、150人規模の大宴会があって、そのまま宿泊するという流れです。温泉、久しぶり! 大宴会はそこそこに、部屋へ引き上げて、ナオユキさんも交えて、部屋呑みしました。結局、ナオユキさんもそのまま同じ部屋で寝て、合宿状態でした。こういうの、楽しいなぁ。慰安旅行気分だす。絆が深まった!
翌日18日(土)は、午前中に帰京して、一旦家へ帰ってから再集合し、神宮前のおっしゃれぇなレストランで、プライベートライブでした。アラーキー先生の弟分、写真家の田宮史郎さんの還暦パーティーです。島本さんと同い年なんです。田宮さんの方が、ずっとパワフルですが。それでも、アラーキー先生が「田宮は、昔のパワーがなくなったよ。ずっと、元気よくやってくれ」とご挨拶。いや、このくらいで良いと思いますよ、と心の中でつぶやきました。還暦で、しょっちゅう明け方まで呑んでいるような人の、どこが「パワーがなくなった」のだろうか? どんだけ野獣だったのか、と思いました。田宮さん、お誕生日おめでとう!
さらに翌日19日(日)は、下北沢KOMPALでの定期ライブでした。
三連チャンだす。お疲れサンデー、だけど、8月の新曲をお復習いしておくべく、早めに集合してリハーサルをいたしました。今回も、また、名曲が完成してしまった! 『私はいったい何を忘れてしまったんだろう』というタイトルです。なかなか、哲学的です。島本さんは、自分で作ったくせに、このタイトルを忘れておりました。何のことはない、本当のことだった。何を忘れたのかさえ、忘れてしまった人、すなわち島本慶の歌です。バラードです。ぜひ、次の機会に聴いて頂いて、ご感想をお願いいたします!
さて、今週は、上記しました通り、漫画『孤独のグルメ』がドラマ化されて話題の久住昌之先生が率いる「I.M.O」と、渋谷二丁目交差点近くの「Last Waltz」で共演いたします。久住さんは、私が愛読してきた諸作品の原作者ですから、当然、サイン頂くモードです。どのご著書に頂こうか、思案のしどころです。『孤独のグルメ』は、なんかミーハーな感じだし、だからといって『かっこいいスキヤキ』だと、狙った感じにマニアックだし……。う〜ん、悩む。楽しい悩みです。皆様も、ぜひ、久住さんのご著書持参で、お出かけ下さい!