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370回「チョコで島本慶カンゲ(レ)キ!」2012 2.13発行

三遊亭圓朝研究が高じて、二葉亭四迷『浮雲』に行き着きました。

圓朝こそが、明治文壇の、言文一致運動の原点である、という指摘があるんですな。圓朝が、当時開発されたばかりの日本式速記を用いて、自らの高座を筆記させ、それを新聞に連載した、と。

それを読んだ二葉亭四迷が、ああこう書けばいいのか、と気付いた、と。

なるほど、圓朝『真景累ヶ淵』あたりを経由してから『浮雲』を読むと、色濃く残る戯作調の部分と、心理描写の部分とが、落語の演じ方のように上手く区別出来て、理解しやすく思いました。昔読んだときは、変な小説だなぁと思って、ちっとも楽しめなかったんですが、今回は、得心いたしました。やっぱり学問には、筋道立った理解が必要なのです。あ、申し遅れました、私はペーソス関係者唯一の大学卒、文学士のスマイリー井原でございます。


さて、2月9日(木)は、横浜FRIDAYで今年二度目のライブでした。先月は単独でしたが、今回は、THE SUPER SOUL BABYSさんとご一緒させていただきました。ソウルフルな、華のあるステージでございます。手前どもとは、大違いです。『ソウルブラジャー』で対抗しましたが、真っ向勝負になるわけもなく、いいさ、自分たちのやれることをやればいいのだ、 と開き直っていざ行かん!



演奏曲

第1部

1)おやぢいらんかえ〜

2)空飛ぶ領収書

3)無職の女

4)腰 スエイさん参加 

5)倚りかかりたい  ※

6)日溜まり 

7)血サラサラ 


第2部

1)ソウルブラジャー〜甘えたい 

2)シウマイ弁当   

3)マグロは泳ぎ続けてる馬は立って眠ってる 

4)女々しい男の子守歌   

5)おやぢ玉子好き   

6)疲れる数え歌

7)焼酎のお湯割りをもう一杯

8)霧雨の北沢緑道

アンコール

9)ああ連帯保証人


いつもお出かけ下さる横浜の美女が、今月はバレンタインだからと、チョコレートを下さいました。

お酒と愉しむベルギーチョコレート、しかも、焼酎とハイボールに合うセレクト、でございます。

さすが、わかっていらっしゃる! 島本さんが、「普段、ロクなことがないから、本当に嬉しいぃ!」と、唸るように言っておりました。そんなに辛い毎日なのだろうか? 


さて、今週の水曜日、15日は、ナオユキさんと下北沢ラ・カーニャで対決いたします。

ナオユキさんから、「新生ペーソスとお手合わせ願いたい」と挑戦状が届いたので、下北沢のホームゲームで迎え撃ちます。いつもナオユキさんと共演するときは独特の雰囲気になり、盛り上がりますので、楽しみです。ぜひ、お運び下さい!


19日(日)の下北沢KOMPALでの定期ライブで、満を持して、2月の新曲をご披露いたします。こちらも、ぜひ聴きにいらして下さい!


『浮雲』へ至った興味を、こんどはどこへ持っていくか、ただいま思案しております。実に、文学士らしい悩みである。チョコレートを食べながら、考えようっと!