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367回「読書して、リハして」2012 1.23発行

昨年、亀戸寄席でご一緒させて頂いた立川談四楼師匠が小説家としてもご活躍だと知って、今更ながら『ファイティング寿限無』という作品を買って読んだところ、これが素晴らしい! 売れるためにはどんな手段でも良いからまず有名になれ、と師匠に言われた若手落語家が、ボクシングジムに入門して、めきめき腕を上げ、チャンピオンを目指す、という話です。噺家さんのお書きになったものだから、てっきり笑いの要素満載かと思ったら、さにあらず。実に、感動的なんです。私、読みながら、泣いてしまいました。1998年発表の作品で、現在はちくま文庫に入っております。談四楼師匠は、落語家としても、小説家としても一流なのです。ますます、尊敬いたしまする!

ということで、先週は、ライブ活動がございませんでしたので、せっせと読書をしておりました。

談四楼師匠の作品に感動して、弾みがつき、ここのところ、落語関連のものを読んでおります。今は、父の古い蔵書から引っ張り出した、小島政二郎さんの『円朝』を読んでおります。幕末から明治にかけて活躍した、落語の神さま三遊亭圓朝の生涯をたどる長編です。昭和30年代の本だから、今では入手困難だろうなぁ、と思って、念のためネットで調べたら、河出文庫に入っていることを発見しました。名作は、世に残るのですな。


読書ばっかり、していたわけではございません。ちゃんと、練習もいたしました。

練習の虫・尚人くんが、「今週も、当然、リハします」と、おやぢの重たいお尻を叩いて、土曜日に下北沢に集まって、みっちり4時間。早くも、2月発表予定の新曲を、八割方、作り上げました。これまでだと、この時点で発表していたところですが、きちんと仕上がるまで、温め、練って練って、熟成させます。この曲は、これまでで一番陽気で、トンチキな作品になると思います。末井さんを交えて、曲の最後はジャム形式で盛り上がり、アホなノリで、皆で笑いながら曲作りをいたしました。2/19(日)の下北沢KOMPALでの定期ライブで発表しますので、ぜひ、お運び下さい!


さて、本稿がアップされる1/23(月)は、横浜FRIDAYでございます。今回も、末井さん参加です。対バンなしの、単独公演です。たっぷり、みっちり、やります。 久しぶりに、「歌謡報道ペーソステーション」演出のステージも盛り込む予定です。横浜方面にアクセス宜しいお客様、ぜひ、お越し下さい!


さ、「円朝」読もうっと。ペーソス活動も、先々まで、世に残るように、頑張ろう!