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 第1039回「年の瀬や」 2024.12.30発行


「年の瀬や水の流れと人の身は」と、芭蕉門下の俳諧師・其角先生が、両国橋の上で偶然に会った弟子の子葉に対して、問いかけるように発句した、と。

 子葉は、年末大掃除用の煤竹売りに身をやつしておりますが、実は赤穂浪士、討ち入り直前の大高源吾であります。其角先生は、疎遠となった弟子が、 浪人から落ちぶれ果ててしまったのだと思い、「人の運命は、どうなるかわからんなぁ」と憐れんだわけです。 おなじみ赤穂浪士もの「松浦の太鼓」の名場面でございますが、さて、どう続くか……。



 12/27(金)は、下北沢「ラ・カーニャ」単独ライブでした。5人勢ぞろいチームALL登板で、今年最後のフルメンバーでした。思いがけず入り良く、楽しくやれましてありがとうございました。 素晴らしいライブ納めとなったなぁ……と言っている場合じゃ、ござんせん。今年のライブ納めは、まだあるのです。

 12/31(火)は、浅草「東洋館」スペシャル寄席に登場します。最小ユニット3人チームBasicです。協会をまたいでの出演者で、 演芸協会のベートーベン鈴木先生と初めてご一緒させていただけるのが楽しみです。秋に入院して大騒動だったグレート義太夫兄さんが復帰し、 ご一緒できるのも嬉しい。昼席でございます。お時間あれば、お出かけください。これが2024年のペーソス活動納めでございます。
☆東洋館スペシャル寄席2024年末特大号4
12月31日(火)浅草・La・Cana

   時間:開場11:45 / 開演12:30(終演16:55) ※再入場不可 (ペーソスの出演は14:20~)
   出演:爆弾世紀末, リトル清宮, 王子菜摘子, ベートーベン鈴木
            〜仲入り〜
      みま, グレート義太夫, 笑組, ペーソス(3人)
            〜仲入り〜
      ふじきイェイ!イェイ!, すず風にゃん子・金魚, ポンちゃん一座, 恋ちゃん・ためちゃん
            〜仲入り〜
      菊仙, 牧正, くれないぐみ, ぴろき
   料金:大人3,000円 学生2,500円 小人1,500円
   住所:台東区浅草1-43-12 浅草六区交番前(浅草演芸ホール右隣)/ TEL 03-3841-6631
ペーソス live-info




 で、赤穂浪士ものの一節。俳諧っつうのは、五七五で完結する世界最短の詩だと言われていますが、芭蕉先生は俳諧連歌師で、 発句を提案したに過ぎないらしい。

 「古池や蛙飛び込む水の音」これに七七を付けてね、という趣向なわけです。

 付けようもなく完成されておるので、そのまま五七五が定型になったのですが、其角先生はその直弟子ですから、 やはり俳諧連歌が本筋で、まずは五七五を弟子に投げかけた。すると子葉こと大高源吾は「明日待たるるその宝船」と七七を返した。 上手いですな。が、其角先生はそうは思わなかった。「明日にはもっとイイ仕事(宝船)が来ると良いんですけどねぇ」という意味なのかなぁと考えた。

 この件を、其角先生が、弟子で大名の松浦鎮信に話すと、松浦候は、赤穂浪士が明日には吉良邸へ討ち入りする覚悟なのだと見破った。 子葉の七七と其角先生の発句とを合わせると、「この年の瀬、これまで紆余曲折あったけれども、いよいよ明日、本懐を遂げるのです」という連歌となるんですなぁ。 見破った松浦候の屋敷は、吉良邸の隣。歌の意味を解した松浦候の耳に響くは山鹿流儀の陣太鼓。助太刀をばいたそうぞと屋敷を出ようとする松浦候を、 家臣が必死に押し止めると、そこへ大高源吾が現れて、本懐を遂げることができましたと報告したのであった!



 ま、史実じゃありませんがね。虚実ないまぜ、面白い話だと思います。

 あぁ、また余計な蘊蓄たれてしまった。年の瀬と思ったら、ついついこのエピソードが思い浮かんでしまったもんで。

 ともかく、ペーソスも年の瀬、大晦日に本懐が遂げられますよう、頑張っていきます。

 本年もご愛顧くださいまして、ありがとうございました。皆様、良いお年を!


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ペーソス缶バッジ(ライブ会場限定で販売)


『忘れないで』+スマイリーチャンネル 監督:冨永昌敬

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